なにぬねのんびり屋

体は机に倒したまま、顔だけこちらに向けてしゃべるセンセー。

いつも俺たちに姿勢が悪いと注意してるセンセーとは思えないな。


まぁ、それだけヘコんでるか落ち込んでるかしているんだろうけど。




「んー、今日さ、村上先生に大人なんだから生徒に舐められないようにしっかりした態度で指導しろって言われたんだよねー。それってさ、なんかおかしくない?」


「村上か…あいつことあるごとにのぞみセンセー目の敵にしてるもんねー。」


「そーなんよ。全くいつまで根に持ってんだっつーの。そんでさ、なんかさ、大人だから生徒に舐められないようにするとか、しっかりするとか、絶対違うと思うんだよなー…」


「どう言うこと?」


「第一、大人だからっていう前提がまずおかしいのよ。教師として生徒と関わるから生徒に見せても恥ずかしくない振る舞いをするっていうなら分かるよ?

そんで、生徒に舐められないようにってのもオレは大人だぞって偉ぶって生徒を威圧してるだけのような気がするんよね。」


「あーなるほど。確かに村上なんかはそれの典型だわな。」



村上はずっと俺とツバサに突っかかって来てた熱血系のムカつく野郎。

一回現行犯逮捕でのぞみセンセーに釘さされておとなしくなったと思ってたけど、最近また調子乗り出したみたい。






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