なにぬねのんびり屋

「あたしはさ、大人だからって理由で権力振りかざしたくないんだよね。そんな理由じゃ対等に話すことすらできないからさ。

大人なら無条件に子どもより偉いなんて、そんなわけないし。」



のぞみセンセーはいつだって俺たちと対等でいようとしてくれる。

だからこそ、尊敬できるんだ。


村上みたいな、俺たちのことを見下して、俺たちは馬鹿だって決めつけてくる大人は尊敬に値しない。

しかも、そういう奴らに限って俺たちのこと、ろくに知ろうともせずにズカズカ言い聞かせようとしやがるから最悪だ。



「俺は、センセーの考え方好きだよ。だからセンセーは今のままでイイと思う。というか、今のままでいて?」



今までの学生生活で、こんなに自分に向き合ってくれる教師はいなかったんだ。

センセーに会わなければ、どこまででも落ちて行ったと思う。


これから先、俺みたいにアホやって教師に反発ばっかしてしまう子たちものぞみセンセーの優しさに触れて欲しい。



「本当に、君は口がうまいなぁ…」


「あ、俺の言葉信じてないー?本当に思ってるのにー!」


「…いや、なんか、そんな直球だと照れるなぁ!!もう!あたし、がんばる!!」



素直に顔を赤くしてはにかむセンセーを独占。

明日翼に自慢してやろーっと。



END






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