なにぬねのんびり屋

「…センセー何やってんの?」


「…いえ、何も。」


「その格好で何もないって言われてもなー。」



昼にセンセーに会ったとき、放課後の勉強会を今日は中止にしたいと言われ、じゃあ今日は一人で勉強するかなぁと俺らしくないことを考えながらフラフラ廊下を歩いていた放課後。


廊下で四足歩行をするセンセーに出会った。



その目はキョロキョロと左右を見回し、後ろに立つ俺には気づいていないようだったので声をかけたらこの返答。



いやいや、何もないわけないだろうが。



「西野くん、今日は勉強会ないよ?なぜここにいるのだい?」


何事もないかのようにスッと立ち上がったセンセーだが、そんなことじゃさっきの格好をなかったことにはできないぞ。



「一人で勉強しようかと思って。
センセーは何してたんだい?」


「一人で、勉強?西野くんが?」


「なんだよ、悪いかよ?」


「悪いわけないじゃん!!エライよ!先生嬉しくて涙でそう!」



そんな大げさな。




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