捨て子の復讐
プロローグ
「お母さん、お母さん!!」
必死になって叫ぶ声。もう、二度と会えないと思っていた。
「必ず、必ず迎えに来るから・・。いい子にしているのよ?」
その言葉を信じていたのに。それなのに。
「さあ、春ちゃん。寒いから中に入りましょ。」
渋々中に入った。だけど、俺は、あの背中が小さくなるまで、外を見ていた。
信じて、早く迎えにきてねと願いながら・・・。