遠距離恋愛
―・・・
楽しい食事の帰り道。
普段は一人で歩く道を、翔と手を繋いで歩いている。
「二人共大変なんだな」
「うん」
「それに比べて、俺らって幸せだよなあ。
お互いの両親公認だし」
「でも、遠距離だよ?」
「…あー…」
苦笑する翔に、困らせてしまったかと言葉を足そうとした時。
「でも、俺は帰って来るから」
「…え?」
「医者になって、茉柚の所に帰って来るから」
「……」
「で、プロポーズして、結婚。
親公認の関係だし、俺が帰れば後はスムーズだろ?」