遠距離恋愛



小さく呟く。


「…高校の時から、…付き合い始めた時から、翔はそうだったよね」

「ん?」

そして、そんな翔が、私は大好きなんだ。

「…早く迎えに来てくれないと、他の人に揺れちゃうかもよ!」

「うわー、プレッシャー!俺頑張んないと」



―「でもその前に、まずは今夜、頑張んないとな」



不意に耳元で囁かれた言葉に、
顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。


「…ばか!!」

「ははっ!離れられる前に繋ぎ止めておかないとな!」

「もうっ」



< 49 / 92 >

この作品をシェア

pagetop