遠距離恋愛



「明日、お父さんも居るの?」

「うん。大も居るよ。実弥姉は居ないけど」

「楽しみだな」


頭を撫でてくれる翔の優しい手つきに誘われるように、目を閉じた。



―・・・



「おかーさーん!ただいま~」

「お邪魔します」

「あらあら、お帰りなさい。久しぶりね~翔くん、

すっかり大人っぽくなって」

「ご無沙汰してます」

「翔さん!!」


どたどたと響く足音。

姉にも見せないような笑顔で駆けてきた大。



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