遠距離恋愛
消えない寂しさ
茉柚の実家に帰った次の日は、
遂に翔が帰ってしまう日。
夕方の電車に乗ると言うので、
それまでは茉柚の家で二人、ゆっくりと過ごした。
「そう、帰ったの」
「うん…」
一緒に過ごした分、また会えなくなると思うと寂しい。
「次会えるのは夏休みだっけ?」
「うん…まあ会おうと思えば会えるんだけどさ…」
「日帰りだときつい距離だもんね」
「会いたいよぉ~…」
遠距離恋愛の辛さを実感する。
始まったばかりの時は平気だった。
だけど、一度会ってしまうともっと一緒に居たくなる。