遠距離恋愛



「…翔…!」

『もう、待ってなくていいよ』


突き放すような言葉だけど、
あるのは優しさだけ。


『じゃあな、茉柚』


止める事はできなかった。

しなかった。

ただ、泣くだけだった。

優しさが、痛かった。



―・・・



「茉柚…!どうしたの、目真っ赤よ!?」

「樹…」

「とりあえず、こっち!」



< 71 / 92 >

この作品をシェア

pagetop