君が名前を呼べるようになったら
「・・・ありがとう」




「「あの・・・」」




たまたま言いかけた言葉が重なっちゃった。目が合ったから岩本くんにお先にどうぞって言った。




「あの・・・良かったらお弁当俺のもお願いしてもいいですか?」





「すごい。今ね、あたしと岩本くんに同じことを言おうとしたんだ。良かったらお弁当つくって来ようか?って。すごいね。同じことを思ったんだね」




「クスクス。ほんとだね」




なんだかそこ笑顔がちょっぴりくすぐったい。あっ、飛行機雲だ。
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