君が名前を呼べるようになったら
2日目。昨日帰りに約束したから学校の最寄り駅で岩本くんと待ち合わせ。



今まで男の子と学校なんて行くことなかったからなんだか緊張するな。




「おはよう」




真上から降ってきた声に目線を上げるとカバンを肩から掛けた岩本くん。




「おはよう」




「じゃあ行こうか」




「うん」




同じ歩幅で岩本くんは歩いてくれる。




あたしは歩くのが遅いから合わせてくれてるんだ。でも一歩が違うから岩本くん大変だろうな。
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