君ともう一度。

「まあ、別に付き合わなくていいからさ
次に行くステップだと思って、とりあえずは再来週の、日曜日あけといて！」


あぁ、これに拒否権はないんだろうなと、思いながら渋々頷いた。


芹は芹で私のこと心配してくれてるんだもんな。


なんか、そう考えたら心があったかくなる。

高校に入ってこんなにすぐに良い友達に出会えるなんて思わなかった。


「本当、芹はすごいよね

その明るい感じ、見習いたよ」


「あ…うん。そんなことないよ！
夏耶のが明るくていい子だよ」


少しの間が気になったけどいつも通り笑ってる芹。

私はなにも考えずにケラケラ笑っていた。


わたしはきっといつも、知らない間に大切な人を傷つけてしまうんだ。