彼氏捨てます!番外編



千景さんはエンジンをかけると



「ほら、早く乗らないと留年しちゃうよ」



なんて言ってヘルメットを差し出してきた




「どうも…」



ヘルメットを受け取ってバイクの後ろに乗った



「○○大学だよね?」




「そうだけど」




「しっかり掴まっててね」



千景さんはグイッと私の手を引っ張って自分の腰に腕を回させると、バイクを発進させた




「……千景さんって確信犯だね」




「え??」




「オカマバーでオカマのふりして働いて

安心しきってる女を酔い潰して家に連れ込んでとんでもないことして…かっこいいバイクに乗せるとか…」




「何で?惚れた??」


< 22 / 249 >

この作品をシェア

pagetop