炭酸アンチヒーロー番外編
紘斗×まお
はじまりの音
「っと、」
「わ、ごめん、なさい」
前側にあるドアから教室に入ろうとすると、自分の背より明らかに低い何かにぶつかりそうになった。
よく見ればそれは、同じクラスの蓮見が大量のノートを抱えている姿で。
「(……ノートの山が、歩いてる)」
そんなことを思いながら、俺はそのまま自分の席につく。
それにしてもアイツ、今日日直とかじゃなかったような……たまたま先生の近くにいたから頼まれたんだな、気の毒に。
つーか、今日の日直誰だよ。あの状況に気づいて手伝ってやれよ――……って。
「わ、ごめん、なさい」
前側にあるドアから教室に入ろうとすると、自分の背より明らかに低い何かにぶつかりそうになった。
よく見ればそれは、同じクラスの蓮見が大量のノートを抱えている姿で。
「(……ノートの山が、歩いてる)」
そんなことを思いながら、俺はそのまま自分の席につく。
それにしてもアイツ、今日日直とかじゃなかったような……たまたま先生の近くにいたから頼まれたんだな、気の毒に。
つーか、今日の日直誰だよ。あの状況に気づいて手伝ってやれよ――……って。
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