ずっと、大好きだから。
「…でも蓮が濡れるから…。」
「だって、相合い傘したくないんでしょ?」
「でも…蓮だけ濡れるのも嫌だから相合い傘するっ!!!!」
「そう言うと思ったよ。」
そう言うと蓮は
ニコッと笑った。
いじわるなのかなぁ…。
ドS…?
蓮って、いつもそうなんだよね。
こういう蓮は、好き。
…幼馴染みとしてね。
そう思いながら、
バス停へ向かった。
「蓮くん~アド交換しよ~!」
相変わらず、蓮はモテるなぁ…
次から次に、可愛い傘をさした女の子が寄ってくる。
アドレスを聞きに。
その横にいるあたしなんて、弾き飛ばされてしまいそう。
あたし、此処に居たら邪魔かなぁ…?
いや、絶対邪魔だ。
少し蓮から離れた。
「にーな?何俺から離れてるの?傘持ってないんだから濡れるよ?」