ずっと、大好きだから。



「うーん…でもあたし、邪魔だし。」


蓮と会話をしている中で、



蓮を質問攻めしていた女の子達がジロジロこっちを見てくる。


明らかに、敵対視してるし。



さっきの蓮にしている上目使いとはまったく違う、怒りを含んだ目。


女子の裏はやっぱり怖い。




「邪魔なんかじゃないよ?大切な幼馴染みなんだし。」




さっきより女の子達の目は怒りを含んでいる気がする。


幼馴染みだから?



「うん…。」




でも、女の子達がニヤニヤしなから邪魔して蓮の近くに行くことが出来ない。



あたし、彼女じゃないんだよ…?


幼馴染みだよ?




すると、あたし達が乗るはずのバスが到着した。





「にーな、行くよ!」




蓮はそう言うと、あたしの手首を温かい手で力強く掴んだ。





そして、バスに1番乗りで入る。




あたしたちがバスに入った途端、ドアが閉まった。




女の子達は、あたしをさっきよりももっと睨んできた。


あーあ…。友達出来なくなるよ。




制服のバッチを見ると、高校1年生のバッチ。



あたしと同学年だ。



そう思うと、あたしは女の子達を少しだけ、睨んだ。



先輩じゃないし、いいよね?



ちょっとだけ、反撃。




蓮の力、強かったなぁ。




小学生の頃はあたしに1度も腕相撲で勝ったこと、なかったくせに。







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