似た過去を持つ2人
その日私は珍しく自分の方からお父様に電話をかけた。
プルルルル…
父『優奈~☆珍しいじゃないか!優奈から電話してくるなんて!お父さんはうれしいぞ~』
ウザい…
前から知ってたけどお父様はすっごく心配性でちょっとウザいかな…
優奈「もしもし?お父様?今時間大丈夫かしら?話したいことというか聞きたいことがあるんですが…」
父『あるぞ―あるある!それで?なんだなんだ?』
テンション高い…
優奈「あの…私今日から寮に入ることになったのはご存知ですか?」
と、鎌をかけてみた。
父『知ってる知ってる♪それがどうかしたか?』
優奈「そうですか…あれ?でもどうしてお父様がご存知なんですか?私はまだ言ってなかったと思いますが…」
笑っちゃうくらい簡単にひっかかったね。
父『ハッ!いやね…知らないよ…ハハハ父は存じて居らぬぞ』
絶対知ってるじゃん!何が『父は存じて居らぬぞ』だよ!ケッ!嘘つくの下手すぎだし…
優奈「やっぱりね~」
父『何がやっぱりなんだ?お父さんはやっぱり知らなかったと言い…』
優奈「違います。やっぱりお父様が手配なされたのですね?」
私はお父様の言葉をさえぎって言った。
父『やっぱりばれたか~いや~失敗失敗♪』