藍色
第一章:変化1
その日の第一の変化は…
「いつもどーりに体温はーかろ♡」
藍花の平熱は36℃くらいだ。…しかし
「え!!37℃!?うそでしょっっ!?」
何度計ってもそのまま…
でも何の変化も感じない…
それに何度体温計を変えても変わらない…
「あたしどうなっちゃうの?何も感じないなんて…ヒクッ…ヒクッ」
藍花は耐えられなくなって泣き始めた。
そのことに気づいた、藍花の母、麻由美は…
「どうしたの?藍花、何がおきたの?お母さんに言ってちょうだい。」
それでも、藍花は泣きやまなくて…
「おはよー…!?お姉ちゃん!?どうしたの!?」
藍花の妹、愛海が気づいた。
「なんかねぇ、藍花、泣いててわからないのよ。」
すると…
「なんかね…今日…体温を…計ったらね…熱が…あったの…でもあたし…何も感じなくて…あたしどうなっちゃうの!?ヒクッ…ヒクッ」
「大丈夫よ、藍花。お母さんが守ってあげるからね。」
「マイナスのことばかり考えないで、プラスなことも考えようよ。」
すると、藍花が泣き止んだ。
「2人ともありがとう。ほんとうにそうな気がしてきた。」
「うん、自分を信じて。お姉ちゃん。」
「心配でしょ?病院行く?」
「何かあったら嫌だから、行きたいな…」
「じゃあ、午後ね。」
「うん。何もないといいけど…」
「大丈夫よ。何もないはずよ。」
「だといいけど…」
「じゃあ、朝ごはん食べましょ。」
「♡☆♡」
「食べ物には目がないんだからぁ、まったく。」
『いただきま~す!!』
「ほらほら、そんなのんびりしてて、間に合うの?せっかくゆっくりだからって。」
「はぁい。」
…1時間後
「行って来まーす!!」
『行ってらっしゃーい!!』
「いいなぁ、愛海は。」
「ほらほら、行きなさい。」
「今度こそ、行って来まーす。」
『バイバーイ!!』
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