女子高校の男子高生?!
「それで私は男子が苦手になった。もう嫌になった。

彼氏とか。恋とか。馬鹿だったのは私もだけど。

馬鹿だって気付いた頃にはもう何もかも終ってた。

何もかも遅かったの」

好きな人としたかった、初めてのキス。

「そんなことが・・・」

麗が悲しそうな目で私を見つめる。

「信じて、くれる?」

「うん、信じるよ。だから、女子校に入ったんだな?」

「うん・・・」

麗は優しく笑って、

「もし次男子がそういう事してきたら、俺に言って。

俺が、絶対させないから」

麗が時々言う”俺”。時々見せる顔。

男っぽくて。かっこいいと思った。

男子は苦手。でも麗がもし男子でも私は、苦手にならない気がする。
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