女子高校の男子高生?!
「大丈夫だよ、すぐ直るし」

「冷やしとかないと、駄目だろ」

「・・・・」

「こんなに痛くなるまで綱引き頑張ったの?えらいんだか、アホなのか」

「アホって、うるさいなぁ」

保健室に着くと、麗が氷を渡す。

「ありがとう」

「じゃ、行こうぜ。腹減ってんだから」

「ごめん・・・」

「いや、美咲の方が大事だけどな」

麗はまた優しく笑う。

麗のこの笑った顔、凄く好きだ。

麗がくれた氷をはれた右手で握りながらそう思った。
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