裏面ワールドトリップ
幽霊水晶の館
艶やかな輝きを放つ漆黒の空間――
城の中に入った私は、見た事も無い光景につい足を止めてしまった。
床も壁も黒水晶の城内は、照明らしきものが1つも見当たらないというのにほどよく明るく
がらんとしたエントランスホールの左右には、無限のように長い廊下が続いていた。
――外から見たとき、こんなに広かったっけ?
確かに不思議な所である。
正面にはゆったりとした大階段。
磨き上げられた空間のそこかしこに、城の外で目にしたのと同じような戦いの爪跡が刻まれている。
城の中に入った私は、見た事も無い光景につい足を止めてしまった。
床も壁も黒水晶の城内は、照明らしきものが1つも見当たらないというのにほどよく明るく
がらんとしたエントランスホールの左右には、無限のように長い廊下が続いていた。
――外から見たとき、こんなに広かったっけ?
確かに不思議な所である。
正面にはゆったりとした大階段。
磨き上げられた空間のそこかしこに、城の外で目にしたのと同じような戦いの爪跡が刻まれている。