裏面ワールドトリップ
気を取り直して。
ディアマントはどこだろう。
ざっと見たところ、物を仕舞っておけそうな場所はクローゼットだけである。
その扉を細く開け、中を覗いてみる。
私は再び愕然とした。
ブラック、シルバーグレー、ワインレッド、オリーブグリーン……
光沢のある素材で出来た色とりどりのガウン、それにバスローブが、ぎっしりと収まっている。
ざわざわと寒気がするのは薄手のドレスのせいだけでは決してないはず――
その時。
背後から音も無く現れた白い腕が、私の肩をそっと抱き締めた。
――!!
仄かな湯上がりの匂いが立ちのぼる。
ディアマントはどこだろう。
ざっと見たところ、物を仕舞っておけそうな場所はクローゼットだけである。
その扉を細く開け、中を覗いてみる。
私は再び愕然とした。
ブラック、シルバーグレー、ワインレッド、オリーブグリーン……
光沢のある素材で出来た色とりどりのガウン、それにバスローブが、ぎっしりと収まっている。
ざわざわと寒気がするのは薄手のドレスのせいだけでは決してないはず――
その時。
背後から音も無く現れた白い腕が、私の肩をそっと抱き締めた。
――!!
仄かな湯上がりの匂いが立ちのぼる。