裏面ワールドトリップ
――ちょっと残念だったかな。


1人、取り残された私は、お茶を飲みながらゆうべの夢の事を思った。



採用通知の夢なんて、もう何回も、何十回も見てきた。


その度に、期待を裏切られてもきた。


どうせ今度も同じだろう。



私はお茶を一息に飲み干すと勢いよく立ち上がり、部屋に備え付けの洗面所へ入った。


顔を洗って薄く化粧をし、髪をとかす。
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