裏面ワールドトリップ
「いい?

シャルロッテ様は確かに、バルダクタル王国のお姫様よ。

いずれはこの国を背負って立つお方だわ。


でもそれ以前に、彼女は1人の女の子なの。


16歳になられたんだったわね。

そんな、恋がしたくてたまらない年頃の女の子が、いくら敵だとは言え、感じの良い紳士に甘い言葉で誘惑されたら、一溜まりもないじゃない。

ましてや障害の多い恋ほど燃えるものなんだし。


ハウスドルフさんは乙女心がわかってないのね」


ローゼさんは最後の一言を、からかうような口調で言った。
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