裏面ワールドトリップ
城内を更に奥へ進むと、レリーフを施した豪壮な扉の前に出た。
「ここは何の部屋ですか?」
私が尋ねると、ハウスドルフさんは
「大広間。対策本部だ」
と答え、扉を押し開けた。
開かれた視野に、まず飛び込んで来たのは
金やクリスタルを惜し気も無く使って飾られた、大きなシャンデリアであった。
「すごーい……」
庭に面した掃き出し窓からの日ざしをはね返して、部屋中に光の粒を散りばめている。
その他にも
華やかな天井画や、真っ白な壁の繊細なレリーフ、金細工などで飾られた豪華な部屋の内部は、しかし
軍服や長衣を着た大勢の人たちで騒然としていた。
「爆薬をもっと集めろ!」とか「急げ!」などと怒鳴る声が飛び交う。
額を寄せ合って小難しい表情で何事かを話し込む人々、その合間を縫うように駆け抜けて行く人。
誰からもぴりぴりと張りつめた様子が感じられ、一帯が不穏な空気に満ちている。
「ここは何の部屋ですか?」
私が尋ねると、ハウスドルフさんは
「大広間。対策本部だ」
と答え、扉を押し開けた。
開かれた視野に、まず飛び込んで来たのは
金やクリスタルを惜し気も無く使って飾られた、大きなシャンデリアであった。
「すごーい……」
庭に面した掃き出し窓からの日ざしをはね返して、部屋中に光の粒を散りばめている。
その他にも
華やかな天井画や、真っ白な壁の繊細なレリーフ、金細工などで飾られた豪華な部屋の内部は、しかし
軍服や長衣を着た大勢の人たちで騒然としていた。
「爆薬をもっと集めろ!」とか「急げ!」などと怒鳴る声が飛び交う。
額を寄せ合って小難しい表情で何事かを話し込む人々、その合間を縫うように駆け抜けて行く人。
誰からもぴりぴりと張りつめた様子が感じられ、一帯が不穏な空気に満ちている。