【完】君想い
もう、

笑顔で四人で会えないな。



そう思ったとき、

再び抱きしめられた。





『ごめん、

 気づいてやれなくてごめん。』



「……え、」



『それと、

 ありがとう。』





その“ありがとう”には特別な想いが無いことくらい分かっているのに、

貴方の言葉があまりにも優しいから……。





伝えるだけで良い。



それなのに、

「す、いっ!!
 
 私と付き合って!!」

気づいたら言っていた。
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