崖っぷちトレード
「じゃ、自己紹介からするな。俺は樹本つかさ。…あ、これは運転免許証みたから知ってるか。20歳。大学二回生だ。ちなみに慶兄から見ると俺は甥にあたる。」
「えっ、瀬方さんとは5歳しか違わないのに?」
…弟ではないとは思っていたが、まさか瀬方慶一が彼のおじさんだとは思っていなかった。
「俺のお袋、随分と早婚だったし、慶兄とは一回りも離れてるからな。結果、おじさんというより兄貴みたいな感じになっちまったんだよな~。…ある時点からは、自分の方が兄貴のような感じになってきたけどな。」
つかさは、小さく溜め息をついた。
「えっ、瀬方さんとは5歳しか違わないのに?」
…弟ではないとは思っていたが、まさか瀬方慶一が彼のおじさんだとは思っていなかった。
「俺のお袋、随分と早婚だったし、慶兄とは一回りも離れてるからな。結果、おじさんというより兄貴みたいな感じになっちまったんだよな~。…ある時点からは、自分の方が兄貴のような感じになってきたけどな。」
つかさは、小さく溜め息をついた。