崖っぷちトレード
「…どうしたの?…あ、占い師さんが来てるね。」

「うん、久しぶりだなって思って。」


今日来ていた占い師は学校の帰り道によく店を出す占い師だった。

占いというものは金銭的にも内容的に考えても大人がするものというイメージがあったが、この占い師は占い料が安く、占い結果も分かりやすい上よく当たるという事で、私の高校では人気の占い師だった。


以前は二週間に一回ほど来ていたが、三ヶ月を境にその後一度も来ていなかったので、久しぶりだった。
< 5 / 72 >

この作品をシェア

pagetop