幸せを君に
「どうもありがとう」
私はニッコリ笑って受け取った。
…こんなに要らないし、ブランド興味ないんだけど…
そう思いながらも、キャバ嬢としてキッチリ仕事はする。
「柳川さん、プレゼント開けていい??」
「おぉ、開けてみぃ」
柳川は嬉しそうにニヤニヤ笑っていた。
「わぁ!!凄い!!」
財布にピアス・時計にネックレス。鞄にドレス・靴に私服までコーディネートされて入っている。
…一体いくら使ったんだろう…
「柳川さん、ありがとう!すっごく嬉しいわ。次来てくれる時はこのドレス着るわね」
「そうしろそうしろ。よし、今この店に居る客全員にドンペリ1本づつ奢ってやるよ!」
気をよくした柳川は10テーブルは埋まってるのに、そんなことを言い出した。