幸せを君に



「どうもありがとう」


私はニッコリ笑って受け取った。


…こんなに要らないし、ブランド興味ないんだけど…



そう思いながらも、キャバ嬢としてキッチリ仕事はする。



「柳川さん、プレゼント開けていい??」



「おぉ、開けてみぃ」



柳川は嬉しそうにニヤニヤ笑っていた。



「わぁ!!凄い!!」


財布にピアス・時計にネックレス。鞄にドレス・靴に私服までコーディネートされて入っている。



…一体いくら使ったんだろう…



「柳川さん、ありがとう!すっごく嬉しいわ。次来てくれる時はこのドレス着るわね」



「そうしろそうしろ。よし、今この店に居る客全員にドンペリ1本づつ奢ってやるよ!」



気をよくした柳川は10テーブルは埋まってるのに、そんなことを言い出した。



< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop