幸せを君に
「畏まりました。」
潤はそう言ってから注文の書かれたメモを見て目を丸くし私を2度見した。
「…柳川様。ありがとうございます。すぐご用意いたします。」
深々と頭を下げる潤に気を良くした柳川は
「お前ら黒服も飲めよ。ドンペリ。」と言い出した。
ドンペリなんて何本もキャバクラには置いていない。
系列店から借りてくるしかないだろう。
けど時間がかかったらきっと柳川は機嫌が悪くなる。
潤もそう思ったのか、「ありがとうございます。頂きます」と言いこの場を離れた。
…潤、その他の黒服さん忙しくさせてごめんね……。