かけがえのない君のために
でももう躊躇してる暇はない。全て話そう。


真由ちゃんなら分かってくれるはず。


携帯のメモリーから真由ちゃんの番号を出して電話をした。




「もしもし?未来、どうした?」




「真由ちゃん、助けて。椎名くんを止めたいの」




「椎名を止める?未来、今どこにいるの?すぐ行く。山ちゃんと美輪ちゃん連れてすぐ行くから」




「私、今実家なの。今から私もそっちに戻るから大学で待ち合わせてもいい?」




「わかった。すぐに2人に声かけて大学に向かうから」





急いで大学に行かなくちゃ。


たとえ私の身体の秘密を知ってみんなが離れていっても私が蓮都くんを止めなくちゃいけない。





「未来、すまん。話聞いた。お父さんが大学まで送るからすぐ来なさい」
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