かけがえのない君のために
《蓮都》


嫌がる女の手を引き、俺はあの場所に女を連れ込んだ。騒ぎ立てて逃げ出すかと思ったのにどうやらその気になったのか黙ってついてきた。



せっかく最後のチャンスをやったのに
バカな女。



ここから逃げられると思うなよ。お前に未来の受けた傷をつけてやるからな。




「椎名くんも結局はただの、男なんだね。まあ毎日嫌でも私の声聞いてたら抱きたくなるか。みたんでしょ?未来の身体。可哀想だとは思うけど醜いよね」




「・・・お前の心のがよっぽど醜いよ」
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