かけがえのない君のために
先に女を入らせて俺は鍵を掛けた。

そのままそこに女を押し倒して馬乗りになり頭上で両手をひとまとめにして女の手を固定した。


「椎名くんってこういうの好きなの?目隠しとか拘束とか。けっこうアブないのね」




「なあ。お前、なんでそんなに強気でいられんの?ここにはお前と俺だけ。しかもお前は俺に乗られてて拘束されて動けない。俺が今から何しても拒めないんだぜ。恐怖も感じないのかよ?」



「別に。怖いと思わないけど。変な趣味だなと思うだけ」




イラつく。大きく舌打した後俺は女の服を無理やり破いた。


抱くためじゃない。傷つけてやるために。傷一つないその肌に見るも無残な傷跡をつけてやるために。
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