かけがえのない君のために
左手の拳が上がる。


こんなんじゃ何の復讐にもならない。
やっぱり俺じゃ何もできないのか?



「ねえ、椎名くん、一つ条件飲んだらそれを認めてあげてもいいよ」



女の広角が上がって俺を挑戦的に見ている。




「あたしの携帯から未来に電話してあたしが好きだから別れるって言って」
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