かけがえのない君のために
なのに、なんで俺、こんなに躊躇してんだ?


こいつが未来を苦しめた張本人なのに、何を躊躇ってる?


とっととやれよ。



そう思いながら女の顔の横に振り上げた拳を思いっきり叩きつけた。

「椎名くん、あなたは優しすぎるの。だから復讐なんてできっこない」


「うるさい。お前なんてすぐに、壊せるんだ」


< 143 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop