かけがえのない君のために
《蓮都》


彼女は逃げるようにラウンジを後にした。


やっぱりああ言ったとはいえ真由のことが怖いのは変わらないのか。


よしっ。あり得ないけど一応聞いておくか。




「あのさ、真由。あり得ないと思うけど・・・俺のこと好き?」




「はあ?頭大丈夫?あり得なさすぎて笑えないわ」





だろうな。うん。俺も思った。



森本真由。ショートヘアでサバサバしてるから俺と同様に友達が多い。



でも実はそんなサバサバ感は作っているだけで涙もろくて情に熱いなんていうのは内緒。
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