かけがえのない君のために
「未来の身体のこと知りたくない?」




妖艶な笑みを浮かべる女。
挑発になんか乗るつもりなんてなかった。




「はっ?あんた未来の何?あいつに何言ったんだ?」




「そんな怖い顔しないで。あたしはただ未来を救いたいの。泣きながら椎名くんに嫌われたくないから代わりに抱かれてって言われたとき未来のためならって覚悟してきたの」




「未来のため?別に俺は」




「・・・椎名くんになら本当のこと教えてあげる。だから未来のためにあたしを代わりにして。未来のためにも」




「・・・未来のこと教えろよ」




耳元で囁かれた言葉に頭を振るけども


未来の秘密を知りたくて仕方がなかった俺はつい女の手を掴んでしまった。
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