かけがえのない君のために
一際低い声を出して女を舐めるように見る。


未来とは違う。安っぽい香水の香り。
耳障りな甘えた声。派手な化粧。
色気も感じない。




「こんなとこ・・・」




「場所なんかどこでもいいだろ」




くそっ。イラつく。



俺はメールを打って女に近づき、クイッと顎を上げた。




「なあ、お前未来の代わりなんだよな?じゃあ・・・」
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