かけがえのない君のために
「れ、蓮都くん?」


やっぱり彼女から名前で呼ばれるのは嬉しいな。思わず顔がニヤけてしまう。


そのまままた彼女を抱きしめた。




「あ、あのね昨日の話詳しく聞かせて?」




いきなりテンション下がるけど彼女が安心するならすべてを話そうかな。




あの日、雑居ビルで俺は友達にメールを送った。ここから近くに住んでて割と女関係が激しいやつ。




《すぐ抱ける女がいるんだけどどう?駅前の例の場所》




一分もしないうちにすぐ行くと来た返事。お前が未来の身代わりなら俺も俺の身代わりに抱かせる。


だから俺はあの女に条件を出したんだ。




「なあ、お前未来の代わりなんだよな?じゃあ・・・目隠しさせろよ。お前の顔じゃ抱けねえから」
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