かけがえのない君のために
「もうっ。さすがにあれはひどい」




「ごめんごめん。つい我慢してたのが解放されたのと未来がかわいすぎるから」




サラッとそんなことを言う彼はさっきから手際良く朝ごはんを作ってくれている。


美味しそうなパンの匂いに思わず顔が綻ぶ。なんだかんだで昨日晩ご飯食べてないもんね。



「来週、未来の実家行くから」



「えっ?ほんとに?」




彼が用意してくれた朝食を食べながら今日の授業のことを考えていたら急に真顔でそんなこと言うから思わずコーヒーを零してしまった。
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