私たち。

二人

ピロリロリーン
「瞬か?」
「あぁ。
さっきのことか?
..................優也」
優也と瞬は、幼馴染みだった。
「なんで、余計なことしたんだよ?」
「...」
「おい」
「決まってんだろ。
愉しそうだからだよ」
「は?」
「あの女」
「やっぱお前、狂ってるよ」
「俺がこんなになったの、誰のせいだと思ってんだよ!!」
そういい放つと、瞬は乱暴に電話を切った。
「ごめん」
ツー、ツー、ツー、と電子音を流すスマホを耳に当てたまま呟いた優也の目からは、涙が一筋流れていた。
「俺の、せいだよな?」
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