イフ*シンドローム【短編】

「ごめんって!んな怒ることねーじゃん、また買ってやるって」

「ばぁーか……あたしが聞きたかったのそれじゃないもん。それもかなり腹立つけど、違うもん……」


一人でもじもじしてしまうあたし。
普段はハッキリ言えるのに、こういう事になると急に勢いがなくなってしまう。


「何?言って。俺、別に隠してることなんて無いけど」

「……菅沼さんに……告白されたって、聞いた……」

「……で?」

「で?って何よ!」

「何、嫉妬してんの?」

「し、してないし!!うわーむかつくー!すみませーん!!」


大きな声で店員さんを呼び、


「これ、一つ下さい」


と、デザートの中で一番高いパフェを指さして、


「京太が奢ってくれるもんね~」


ニタニタと笑った。


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