交差点(仮)
「おはよ、愛華ー。」




眠い目を擦り付けながら言う



「うん。で、答えでたの?」


少し小声になって問う愛華を見た私は固まってしまった。


「もしかして、寝てないの?」



全て見透かしているような眼差しだった。






はい。と小さく答えた





「わかってたわよ。えりかは恋愛には疎いからね。……松本はやめときな。」




優しい顔したあとにその顔とは一変して少し怖い顔でそう言った。



私はちょっと意味がわからなかったけど、愛華の言うことはいつも正しいから断る事に決めた。



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