不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生【完全版】
「瑞穂どうした?」
木暮が言う。
「お前の兄貴と同じ頭をしたヤツのことを思い出したんだ」
俺はワナワナと震えながら、此処を訪ねた本当の目的を語り始めた。
勿論しどろもどろだ。
自分で何を言ったのかさえ判らない。
それでも俺は必死だった。
何としてでも木暮に事件の真相を伝えなくてはいけないと思って……
「もしかしたら、原田とか言わなかった?」
木暮が言った。
(――えっ、何故名前を知っているんだ。
――もしかしたら兄貴の知り合いか何かか?)
俺はそう思いながら、木暮の次の言葉を待った。
「もしソイツだったら、この前電話をくれた人だ」
木暮はそう言いながら、その時書いたと言うメモを固定電話の傍から持ってきた。
(――スキンヘッド……
――ストーカー……)
そう読める走り書き。
木暮もきっと震えていたのだろうか?
その文字は乱れていた。
この探偵事務所のことは調べているようだった。
何処から噂を聞いたのだろうか?
叔父さんが元刑事だったことまで知っていた。
きっと、叔父さんを良く知っている人に紹介されたんだ。
俺はあの時勝手にそう思い込んでいた。
(――そうか!?
そうだったのか!?
――木暮が教えたのか!?)
俺はあの日、自転車で木暮の通っている高校を目指した。
その時、みずほの殺された真相や、叔父さんが元刑事だったことを話してしたのだった。
でも木暮はその男性が殺されたボンドー原っぱだとは知らなかった。
「ボンドー原っぱ!? えー、兄貴のことじゃ無かったのか!?」
やっと気付いた木暮は自分の書いたメモを見ながら震えだした。
木暮が言う。
「お前の兄貴と同じ頭をしたヤツのことを思い出したんだ」
俺はワナワナと震えながら、此処を訪ねた本当の目的を語り始めた。
勿論しどろもどろだ。
自分で何を言ったのかさえ判らない。
それでも俺は必死だった。
何としてでも木暮に事件の真相を伝えなくてはいけないと思って……
「もしかしたら、原田とか言わなかった?」
木暮が言った。
(――えっ、何故名前を知っているんだ。
――もしかしたら兄貴の知り合いか何かか?)
俺はそう思いながら、木暮の次の言葉を待った。
「もしソイツだったら、この前電話をくれた人だ」
木暮はそう言いながら、その時書いたと言うメモを固定電話の傍から持ってきた。
(――スキンヘッド……
――ストーカー……)
そう読める走り書き。
木暮もきっと震えていたのだろうか?
その文字は乱れていた。
この探偵事務所のことは調べているようだった。
何処から噂を聞いたのだろうか?
叔父さんが元刑事だったことまで知っていた。
きっと、叔父さんを良く知っている人に紹介されたんだ。
俺はあの時勝手にそう思い込んでいた。
(――そうか!?
そうだったのか!?
――木暮が教えたのか!?)
俺はあの日、自転車で木暮の通っている高校を目指した。
その時、みずほの殺された真相や、叔父さんが元刑事だったことを話してしたのだった。
でも木暮はその男性が殺されたボンドー原っぱだとは知らなかった。
「ボンドー原っぱ!? えー、兄貴のことじゃ無かったのか!?」
やっと気付いた木暮は自分の書いたメモを見ながら震えだした。