不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生【完全版】
「ねえどうして最初にいわきみずほを選んだの?」
千穂が一番聞きたい事を質問していた。
俺はその答を知りたくて、一旦上げた腰を又戻した。
「うーん、それはね」
百合子は暫く考えてから話出した。
「翔太の為かな?」
(――翔太!?
レギュラーを取った橋本翔太か!?)
「翔太をレギュラーにしたくてね」
(――やっぱり……)
俺は意気消沈した。
「そっかー。磐城君を呼び戻す為にメールを打ったのか? 頭良いね」
「でしょ? 全く有美の親父さん良いタイミングで死んでくれたから」
「橋本君に何か言われたの?」
「ううん、別に……ただ磐城君がグランドに来なければ、とかね」
「だからキューピット様で《いわきみずほ》って書いたのか?」
「そうよ。男でも女でも良かったのよ」
「でも磐城君か死んだらいやだから……」
「だからどっちかって聞いたのか?」
「女のみずほはともかく、磐城君は絶対に死なせたくないもの」
「でも一瞬躊躇ったわ。だってもしかしたら翔太が疑われたかも知れないのに……私ったらダメね」
「本当ね。でも良かった、誰も気付いていないみたいだからね」
千穂は笑っていた。
千穂が一番聞きたい事を質問していた。
俺はその答を知りたくて、一旦上げた腰を又戻した。
「うーん、それはね」
百合子は暫く考えてから話出した。
「翔太の為かな?」
(――翔太!?
レギュラーを取った橋本翔太か!?)
「翔太をレギュラーにしたくてね」
(――やっぱり……)
俺は意気消沈した。
「そっかー。磐城君を呼び戻す為にメールを打ったのか? 頭良いね」
「でしょ? 全く有美の親父さん良いタイミングで死んでくれたから」
「橋本君に何か言われたの?」
「ううん、別に……ただ磐城君がグランドに来なければ、とかね」
「だからキューピット様で《いわきみずほ》って書いたのか?」
「そうよ。男でも女でも良かったのよ」
「でも磐城君か死んだらいやだから……」
「だからどっちかって聞いたのか?」
「女のみずほはともかく、磐城君は絶対に死なせたくないもの」
「でも一瞬躊躇ったわ。だってもしかしたら翔太が疑われたかも知れないのに……私ったらダメね」
「本当ね。でも良かった、誰も気付いていないみたいだからね」
千穂は笑っていた。