不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生【完全版】
依頼人の住所は解っていた。
でもそれは東京だった。
「どうして此処に来たのかな? 何で叔父さんのこと元刑事だと知っていたのかな?」
俺は矢継ぎ早に質問した。
「そんなこと俺が知る訳がないだろう」
叔父さんは当惑気味だった。
スキンヘッドの頭が災いしたらしい。
とリポーターが説明していた。
そして以前も似たような事件があったこともひけらかしていた。
(――似たような事件!?)俺はさっき垣間見た、彼のゴールドスカルを思い出していた。
(――もしかしたらまだ未解決なんだろうか?
――そう言えば木暮に会ってないな)
俺は一度木暮を訪ねなくてはいけないと思った。
俺が感じたアイツの兄の意識を伝えなくてはいけないとも思っていた。
コマーシャルがやっと開けた。
息込んでいたから、物凄く長い時間に感じた。
「待ってました!!」
って思わず言ったら、叔父さんが口元に指を立てた。
それでもこれで真相を知ることが出来ると思い、俺は改めてテレビ画面と向かい合った。
亡くなった男性は、やはりエアーバンド・爆裂お遊戯のリーダーボンドー原っぱこと原田学だった。
昨日まで幼稚園児を彷彿するような刈り上げスタイルだった彼が何故スキンヘッドになったのか?
パネラーがその部分を盛んに論議していた。
そしてもう一つの事件との因果関係も話題に取り上げられようとしていた。
それは、やはりロックグループのボーカルの変死事件のことだった。
木暮敦士(こぐれあつし)。
介護ヘルパーとして勤務しながら、ロックグループに所属していた親友の兄貴は新曲発表のパフォーマンスのためにデパートにいた。
従業員用のエレベーターに乗っていたのは、楽屋として用意されたのが倉庫の一部だったから。
でも何故、出演時間でもないのに其処にいたのかは不明だと言った。
(――へー、みんな彼女へのプレゼント探しだって知らないんだ)
俺は少しだけ得意になっていた。
でもそれは東京だった。
「どうして此処に来たのかな? 何で叔父さんのこと元刑事だと知っていたのかな?」
俺は矢継ぎ早に質問した。
「そんなこと俺が知る訳がないだろう」
叔父さんは当惑気味だった。
スキンヘッドの頭が災いしたらしい。
とリポーターが説明していた。
そして以前も似たような事件があったこともひけらかしていた。
(――似たような事件!?)俺はさっき垣間見た、彼のゴールドスカルを思い出していた。
(――もしかしたらまだ未解決なんだろうか?
――そう言えば木暮に会ってないな)
俺は一度木暮を訪ねなくてはいけないと思った。
俺が感じたアイツの兄の意識を伝えなくてはいけないとも思っていた。
コマーシャルがやっと開けた。
息込んでいたから、物凄く長い時間に感じた。
「待ってました!!」
って思わず言ったら、叔父さんが口元に指を立てた。
それでもこれで真相を知ることが出来ると思い、俺は改めてテレビ画面と向かい合った。
亡くなった男性は、やはりエアーバンド・爆裂お遊戯のリーダーボンドー原っぱこと原田学だった。
昨日まで幼稚園児を彷彿するような刈り上げスタイルだった彼が何故スキンヘッドになったのか?
パネラーがその部分を盛んに論議していた。
そしてもう一つの事件との因果関係も話題に取り上げられようとしていた。
それは、やはりロックグループのボーカルの変死事件のことだった。
木暮敦士(こぐれあつし)。
介護ヘルパーとして勤務しながら、ロックグループに所属していた親友の兄貴は新曲発表のパフォーマンスのためにデパートにいた。
従業員用のエレベーターに乗っていたのは、楽屋として用意されたのが倉庫の一部だったから。
でも何故、出演時間でもないのに其処にいたのかは不明だと言った。
(――へー、みんな彼女へのプレゼント探しだって知らないんだ)
俺は少しだけ得意になっていた。