外道武士
3月29日
メバチ一匹を椋本典史がつりあげたのを見て、谷元穣は突然として逆上し、オノを振りあげるや、椋本典史の頭をめった打ちにする。その恐ろしき光景にも、みな立ち上がる気力もなく、しばしぼう然。のこる者は野菜の不足から、壊血病となりて歯という歯から血液したたり、みな妖怪変化のすさまじき様相となる。
4月4日
久坂船長は甲板上を低く飛びかすめる大鳥を、ヘビのごとき速さで手づかみにとらえる。全員、人食いアリのごとくむらがり、羽をむしりとって、生きたままの大鳥をむさぼる。
血がしたたる生肉をくらうは、これほどの美味なるものはなしと心得たい。これもみな、餓鬼畜生となせる業か。
4月6日
岸本三郎、血へどを吐いて死亡。
メバチ一匹を椋本典史がつりあげたのを見て、谷元穣は突然として逆上し、オノを振りあげるや、椋本典史の頭をめった打ちにする。その恐ろしき光景にも、みな立ち上がる気力もなく、しばしぼう然。のこる者は野菜の不足から、壊血病となりて歯という歯から血液したたり、みな妖怪変化のすさまじき様相となる。
4月4日
久坂船長は甲板上を低く飛びかすめる大鳥を、ヘビのごとき速さで手づかみにとらえる。全員、人食いアリのごとくむらがり、羽をむしりとって、生きたままの大鳥をむさぼる。
血がしたたる生肉をくらうは、これほどの美味なるものはなしと心得たい。これもみな、餓鬼畜生となせる業か。
4月6日
岸本三郎、血へどを吐いて死亡。