外道武士
そして、その日誌に『黒の者』は魅入られた。

生への執着、未練、惨死する事への悔恨。

それらに惹かれた怨念が集まり、日誌の中から這い出てくる。

這い出した『黒の者』どもはその縁者…漁港の関係者や家族、子孫を殺して回った。

漁港ひとつが虐殺され、港町が丸ごと無人と化した。

悲劇さえも食い物とする。

まさしく餓鬼畜生の者達…。

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