外道武士
籠の中の鳥を愛でる男
その男は現実と創作物の境が認識できない。

自らを『檻の支配者』と称して、夜の街中で女性をかどわかしては一人暮らしの部屋に連れ込み、監禁し、壊れるまで陵辱した。

精神に支障を来たすまでに女性を甚振る理由は二つ。

ひとつ、犯人である自分の事をまともに証言させない為。

言葉もおぼつかない程に陵辱すれば、警察にも捕まらないと考えた。

もうひとつが冒頭語ったもの。

彼は、現実と創作物の境が認識できない。

ゲームやレンタルビデオで見た創作物を、そのまま自分で実行してみたかったのだ。

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