外道武士
胸に手を当て、猛流は驚愕する。
「永久子…お前か…何の真似だ?」
『……』
永久子は何も答えない。
だが確かに、彼女は猛流に対して助言を与えた。
そしてそれだけでなく。
「!!?」
猛流の身を包む禁忌の術の力。
彼の生身の肉体を守るように、鬼の角のような脇立(わきだて)が、頭部と顔を覆う兜鉢(かぶとばち)と面具(めんぐ)が、胴体への攻撃を防ぐ胴、袖、佩楯(はいだて)、草摺(くさずり)が。
鎧武者の如き当世具足が、猛流の全身に装着された。
「永久子…お前か…何の真似だ?」
『……』
永久子は何も答えない。
だが確かに、彼女は猛流に対して助言を与えた。
そしてそれだけでなく。
「!!?」
猛流の身を包む禁忌の術の力。
彼の生身の肉体を守るように、鬼の角のような脇立(わきだて)が、頭部と顔を覆う兜鉢(かぶとばち)と面具(めんぐ)が、胴体への攻撃を防ぐ胴、袖、佩楯(はいだて)、草摺(くさずり)が。
鎧武者の如き当世具足が、猛流の全身に装着された。